0話

確かに其処は
私が求める世界でした。


見つめる先の物語


遠くに聞こえる音。
叫びのような、なんだかよくわからない雑音。
耳につく世の中の喧騒。


…もう、どうでもいい


そう思って目を閉じた。
訪れる衝撃を覚悟して。


「こんな日常ならいっそ…」


いっそ、無くなってしまえばいい。


さよなら、美しくも歪んだ日常。

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