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躓いたりしながらも道を進み、ボートのある湖らしきところまで来た。
(道中ずっと同じ人の叫び声と笑い声が聞こえた。確実にあの4人組だと思うんだ!)
「よーし!4人ずつボートに乗れー!」
そういうハグリットの声で、近くに居た人と一緒にボートに乗った。
ふぅ…と小さく息を吐いて一緒に乗ってるメンバーを見ると、なんだか見たことあるような人と一緒だった。
「あら、あなたも新入生なのね!私はリリー・エバンス。隣は幼馴染のセブルス・スネイプよ」
「…お前に紹介されなくても、そのくらい自分で出来る」
「あら、セブルスは社交性が少し足りないと思ってたわ」
「余計なお世話、だ」
目の前で痴話喧嘩を始めた二人。
やっぱり、見たことあると思ったら、結構主要人物じゃない。
「あの、これ止めたほうがいいのかな…」
「ふふ、いいんじゃない?楽しそうよ」
そう言って、乗り合わせた子と話をしていたら、船が岸に着いた。
途中、大きな蔦のカーテンに引っかかりそうになったし、後方ではやっぱり誰かの悲鳴と笑い声が聞こえた。
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