躓いたりしながらも道を進み、ボートのある湖らしきところまで来た。
(道中ずっと同じ人の叫び声と笑い声が聞こえた。確実にあの4人組だと思うんだ!)


「よーし!4人ずつボートに乗れー!」


そういうハグリットの声で、近くに居た人と一緒にボートに乗った。
ふぅ…と小さく息を吐いて一緒に乗ってるメンバーを見ると、なんだか見たことあるような人と一緒だった。


「あら、あなたも新入生なのね!私はリリー・エバンス。隣は幼馴染のセブルス・スネイプよ」


「…お前に紹介されなくても、そのくらい自分で出来る」


「あら、セブルスは社交性が少し足りないと思ってたわ」


「余計なお世話、だ」


目の前で痴話喧嘩を始めた二人。
やっぱり、見たことあると思ったら、結構主要人物じゃない。


「あの、これ止めたほうがいいのかな…」


「ふふ、いいんじゃない?楽しそうよ」


そう言って、乗り合わせた子と話をしていたら、船が岸に着いた。
途中、大きな蔦のカーテンに引っかかりそうになったし、後方ではやっぱり誰かの悲鳴と笑い声が聞こえた。


[ 20/20 ]

[*prev] [next#]


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -