まぁ、そんなこと思っていてもルシウス先輩(恐らく)のおかげで列車に乗ることが出来た。


「ありがとうございます、マルフォイ先輩」


「ん?君に名前を教えていたかね?」


「…マルフォイ家といえば有名ですもの。お顔を拝見すればわかりますよ」


……あっぶねぇぇえええ!!
うっかりとはいえ、名前聞く前に言っちゃったよ、私のお馬鹿!
まぁでも、ルシウス先輩ならバレ無さそうかな、アホっぽいし。
そんな笑顔で誤魔化してたら、ルシウス先輩のエスコートで近くのコンパートメントに入った。


「そうか…。君にはルシウス、って呼んでもらいたい。それから…君の名前も教えてはいただけないかな?」


「よろしくお願いします。ルシウス先輩。私は崎田 ゆりあ、今年から1年になります」


「ゆりあか…良い名前だ。アジア系…だな?」


「はい、日本人です」


そう答えれば、不思議そうに此方を見たけれど、思い当る節も特には無いし、そのままにしておいた。
それから、ルシウス先輩と暫く話し込み、ホグワーツのことを聞かされた。
…もうすぐ、ホグワーツだ。


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