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「なら、これはどうかのう?先程までは出ていなかったのだが…」
そう言って出された杖は、烏よりも真っ黒で不思議と手が伸びた。
軽く振ればその場一帯に降り注ぐ桜の花びら。
「不思議じゃ…。これはいつこの店にあるのか、全くわからんものじゃった…。桜の木26p。芯は一角獣の角が使われとるらしいんじゃが…」
オリバンダーにしては曖昧な言い方。
「この杖をもらいます」
そう言って杖の代金を支払って外に出た。
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