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01
今年に入って新しい担任になった。
中等部から異動?になってきたらしい。翼が面白そうに話してるのを聞いた。
私もどんな人なのか気になったから、皆とは別れて始業式に参加した。
若い先生で、これは清春の新しい遊び相手になりそうだ、って直感で感じた。


って思ったのはさっきまでの話。
そのあとのHRはボイコットさせていただきました。だってめんどくさいし。
私はいつもどおりバカサイユに足を運んだ。


「おっはよー」


「なんだ、名前か」


「なんだとは失礼な」


バカサイユの扉を開けると一瞬目を輝かせた翼が、私を見た途端、残念そうに顔を歪めた。


「翼様は、新しい先生を楽しみにされてるので…」


永田さんが私にいつものお気に入りの紅茶を淹れてくれながら、そう教えてくれた。


「じゃあ始業式出ればいいじゃん!」


「バカかお前は。なぜあんなものに出なければならん」


さも当然、と言わんばかりに座ってるソファで踏ん反りかえる。こうも開き直られるとこっちももう何も言えない。っていうか。


「あなたよりは!バカじゃない!」


「そこじゃねぇだろ!」


べし、っと軽く頭を叩かれて振り向けば、一が立っていた。


「あら、そんなとこ座ってないで座れば?」


「さっきまでは俺が座ってたの!」


「あ、そう」


どすん、と隣に座られた。狭い。


「おい、狭いだろうが」


翼に文句を言われ、動かなさそうな2人にしぶしぶ立ち上がり椅子の背もたれに仰け反って眠る瑞希の隣に移動した。
いつも思うけどこの子、こんな格好で寝て腰痛めないのかしら。


「あー!名前来てたんだー!」


「ゴロちゃん!」


ハグー!って言いながら抱き合ってえへへと笑えば一ちゃんに複雑そうな顔をされた。


「何、どうしたの」


「いや、絵面だけ見ると女子2人だけど、片方は男だろ?そりゃ複雑な気持ちにもなるだろう…」


「えー、ゴロちゃんこんなに可愛いのに」


「だから複雑なんだろ!」


ゴロちゃん可愛いは皆の総意だしね。
たまに私より女子力高くてほんと困る。


そんなこと考えてたらバカサイユの扉が開いた。



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