『今日昼休み屋上集合ね〜(´>ω∂`)☆』


4時間目の終わり、通知を告げたラインを見る。
バレー部3年レギュラーと私のグループラインに及川からの通知が来る。
既読つけたままそのままスルーしてると、花巻、松川の順で了解の旨の通知が届く。
こいつら授業聞いとけよ。特に松川。私の後ろだろうが。
岩泉からは返ってこないだろうな。岩泉超優等生。好き。


『購買寄ってから行く』


そう返してスマホをポケットになおした。




「購買行くんだろ?」


後ろから私の制服を引っ張りながら松川が声かけてくる。


「うん、作るの忘れたから。あと制服伸びる」


「伸びねえよ」


笑いながら手を離した松川に目線をやりながら席を立つ。
早く行かないとあそこは戦場だ。


「一緒に行ってやるよ。名前だけだと埋もれそうだからネ」


「うるさいなぁ」


ちょっとだるそうな歩き方をする松川の後ろをついていく。
財布を片手にちょっと小走りになりながらついていけば面白そうに笑って歩く速度を少し上げるもんだから、ちょっとイラってして背中に思いっきり正拳突きをかました。


「うぐっ・・・」


一瞬詰まったような声を出して止まった松川にざまあみろ、って思う。
恨めしそうにこっち見たけど私は何もしませんでした、って顔をする。


「いつものだろ」


購買部に着いて手を差し出す松川に500円渡しながら頷く。
ぽん、と頭撫でてから戦場と化してる購買部に進んでいく松川はちょっとした巨人だ。身長高いとこういうとき便利だよな。羨ましい。




「ん」


そんなこと考えると会計を済ませた松川が目の前に立っててびっくりした。


「何、考え事してたの?」


「松川がなぜそんなに巨人なのか」


「お前が小さいだけでしょ・・・っぐ!そのすぐ手を出すのやめろよ・・・」


好物のメロンパンとチョココロネを受け取り、小さい発言に足を踏む。
どうせ平均身長だよちくしょう。



 


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -