*[3/3 ] …なんて、内心でぐちぐち思っていたら、コート内にいたニヤニヤ顔の先輩と目が合った。 ここは日本、困ったらとりあえずわろとけー。と思って笑顔で会釈すると、慌てて顔を背けられた。…失礼な先輩達だな、マジで。
「なぁ、お前らうちのテニス部に入んのかよ?2年の林と池田だ」
「ちわーす!!」
おう、体育会系のノリね…。なんてリョーマと2人少しひきながら他の3人を見る。 まだちゃんと入部してないのに、ね。 リョーマも海外生活が長かったからか、こういうのには慣れてない様子だった。
「いいゲームがあるんだけどやってみねぇ?」
先輩のにやり顔で、そのお誘いが良いものじゃないとわかる。
「え?ゲーム…?」
わかるけれど、それ以上に溢れる好奇心を抑えられない他の子たちは、何とも怪しげな先輩の後ろについていき、コート内に入った。 怪しい人についていっちゃいけません、って小学校で習わなかったのか、な…。
「どう思う、リョーマ」
「あんな怪しさ全開で、ただのゲームなわけないでしょ」
「おっしゃるとおりで」
3人が説明を受けている間に、コートの外に居る私たちはことの成り行きを見守った。 挑戦する!と息巻く3人をニヤニヤ見る先輩方はやっぱりなんだか、
「「………やな感じ」」
あの顔はいただけないよね。うん。
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