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…なんて、内心でぐちぐち思っていたら、コート内にいたニヤニヤ顔の先輩と目が合った。
ここは日本、困ったらとりあえずわろとけー。と思って笑顔で会釈すると、慌てて顔を背けられた。…失礼な先輩達だな、マジで。


「なぁ、お前らうちのテニス部に入んのかよ?2年の林と池田だ」


「ちわーす!!」


おう、体育会系のノリね…。なんてリョーマと2人少しひきながら他の3人を見る。
まだちゃんと入部してないのに、ね。
リョーマも海外生活が長かったからか、こういうのには慣れてない様子だった。


「いいゲームがあるんだけどやってみねぇ?」


先輩のにやり顔で、そのお誘いが良いものじゃないとわかる。


「え?ゲーム…?」


わかるけれど、それ以上に溢れる好奇心を抑えられない他の子たちは、何とも怪しげな先輩の後ろについていき、コート内に入った。
怪しい人についていっちゃいけません、って小学校で習わなかったのか、な…。


「どう思う、リョーマ」


「あんな怪しさ全開で、ただのゲームなわけないでしょ」


「おっしゃるとおりで」


3人が説明を受けている間に、コートの外に居る私たちはことの成り行きを見守った。
挑戦する!と息巻く3人をニヤニヤ見る先輩方はやっぱりなんだか、


「「………やな感じ」」


あの顔はいただけないよね。うん。



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