テニス短編 | ナノ

 君と、これからも

今年も去年以上に
素敵な年になりますように。


君と、これからも




「あ、もうすぐ今年終わるやん」


「あ?」


布団の中でひっついていたら、いきなりざくろが言うた。


「せやから、2011年もう終わってまうやん」


「あぁ…せやな」


ぎゅっと抱きしめると身を捩りすり抜ける。
……別逃げんでもえぇやんな。




「今年はいっぱいいろんなことがあったな…」


「せやな…」


今度こそ、と思て抱きしめると、今度はおとなしく腕の中に納まるざくろ。
…今度も逃げられたらどうしよかと思たわ(苦笑)


「来年は謙也の寝坊癖治そうな?」


「今年もそんなしてへんやんけ」


「デートの日1時間近く待たせたんは誰や、ボケ」


…最近ざくろは財前化しよるような気ぃするわ。…さすが親戚やな。うん。


「何ボソボソ言うとるん?」


「いや、なんもないで?」


少し上目気味にざくろのこと、見てみる。


「…そんな目ぇしても可愛ないで。金ちゃんやないんやから」


…なんか今切ななった。なんやろ、うん。自分でもわからんわ。


「来年も、一緒に居れたらえぇな…」


「当たり前やん。一緒やで?」


珍しく不安そうに言うざくろを抱きしめて、そっと囁いたった。
二人で少し照れたようにはにかむと、新年を迎えた。


今年だけと言わず
来年も再来年も
ずっとずっと


一緒やで。


後書き
ええっと…これ、昔3次元のサイトでやっていたもののリメイクです。
無性に四天宝寺書きたくて。
でもネタが浮かばなかったので…。

2012.1.1.



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