ずっと、もっと、そっと
大切なもの抱えすぎて1人辛くなったら
いつでも僕のこと頼って…?
ずっと、もっと、そっと
「ぱふぇ…」
ベッドの上に蹲って、窓の外を見ている俺の彼女。
ぱふぇも僕と一緒で、心の闇に覆われそうになることがよくある。
「ぱふぇ…」
もう一度名前を呼んで俺はベッドに腰掛けた。
「また、闇の中に居るのか…?」
抱きしめても、ピクリとも反応しない。
…何がこんなにぱふぇを追いつめた?
…何がこんなにも僕らを弱くした?
もっと、頼って、なんてわがままかな。
「レギュラス…」
抱きしめて、髪を優しく撫でてやると、ようやく俺の名前を呼んだ。
「おかえり、ぱふぇ」
「うん…」
似たもの同士。
それでも構わない。
君が僕の闇を取り払ってくれるように、
僕も君の闇を取り払ってあげる。
だから、もっと僕の名を呼んで。
ずっと、僕の名を呼んで。
そしてそっと、僕を抱きしめて。
僕も、君を抱きしめて、2度と離さないから。
END
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