君がくれたモノ。

これは俺たちを繋ぐ大切な宝物(モノ)だよ…。





ぱふぇとの出会いは、俺たちがホグワーツに入学したときだった。
何故かいつも居たぱふぇはとても綺麗で、俺にとって高嶺の華だったんだ。
でも、そんな俺に気さくに声を掛けてきてくれた事今でも覚えてるよ。


『ジョージ・ウィーズリーくん?』


『そうだけど…』


『私いちご ぱふぇ。よろしくね』


『うん。よろしく』


このとき既に惚れていたんだ。



「ジョージ。何物思いにふけってるの?」


「うわっ!」


初めて話した日のことを思い出していたら、いきなりぱふぇに声を掛けられた。


「椅子から落ちるなよだっせぇっ!」


「煩い、フレッド!!!」


フレッドが茶々を入れると、ドッと笑いが湧き上がる談話室。
なんか、すっげぇ恥ずかしいんだけどっ!!


「ジョージ、顔赤いよ?」


そう言いながらもクスクス笑うぱふぇ。



そのあと、皆はさっさと帰り、談話室に残っているのは、俺とぱふぇだけ。


「あ、ネクタイずれてる」


ほら、と言って鏡を俺に渡す。
渡された鏡で見てみると、確かに少し歪んでるネクタイ。


「本当だ」


俺が直そうとすると、ぱふぇがそっと俺の肩に触った。


「私がしてあげるわ」


そう言ってネクタイを直してくれる彼女。
もちろん、必然的に顔が近くにあるわけで…そう思った途端、俺のただでさえ速かった鼓動はさらに速くなった。


「ぱふぇ…」


目の前にある体にギュウッと抱きつく。


「どうしたの?」


不思議そうに聞いてくるぱふぇ。


「俺…」


言わなきゃ…
こんなチャンス、滅多にないんだから…


「俺…ぱふぇのこと好き、だよ…」


言った後、少し怖くなって、さらにギュウッて抱きついた。


「私も…好きだよ」


ボソッと呟くように言った。
でも、確かにその声は俺に届いて、驚いて…って言ったら変だけど、とにかく吃驚して、彼女の顔を見た。
そしたらそこには、顔を真っ赤にしたぱふぇの顔があって、なんだか嬉しくなった。


「本当に好き?」


「……何回も言わせないでよ!」


顔を真っ赤にして見上げる彼女は、本当に可愛くて、愛しくて…。さらに強く抱きしめた。



次の日に知ったことなんだけど、ぱふぇに俺のことを相談されていたフレッドが、気を使って先に帰ってくれたらしい。
多分、発案者はリーなんだろうけどね(笑)

もう離さない
ずっとずっと君の事
これから、ずっと


End

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ジョージがヘタレになる不思議



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