本音と通じ合う心
たまには弱音吐くかも知れないけど
それでも、私には貴方しか居ないから。
どんなときでも傍に居てね。
本音と通じ合う心
授業が終わり、いつものようにシリウスの部屋に行って2人でゆっくりしてた。
「シリウス―」
「何だよ…」
「わぁお不機嫌」
「てめぇ…今日見てただろ!!」
談話室や大広間…ホグワーツ中でもみくちゃ(?)にされたあとで、疲れているシリウスは、眉間の皺がいつもの3割増し。
「えへ」
「笑ってんじゃねぇ…」
ちょっと可愛らしく笑ってみたら、低い声で言われた。
「…でも、つまんないな…」
「あ?」
ポロって出た本音に、シリウスは怪訝そうに眉を寄せた。
「だってさぁ…シリウスは何処行っても人気だし、実際私じゃなくても良くない?」
「んなこと…」
「たまに、すごく遠いよ…」
言いながら泣きそうになった。
でも、言わずには居られなかったんだ。
「ぱふぇ…」
少し、悲しそうに私の名前を呼ぶ彼。
見つめれば、腕をひかれ、シリウスの胸に引き寄せられ、抱きしめられた。
「俺は、ぱふぇしかいない。こんなに、大切に思えるのも、傍に置きたいって思うのも」
「シリウス…」
「だから…そんなこともう言うな」
泣きそうな、辛そうな、そんな感じの声で言うシリウス。
「ごめんね…」
「ん、許す」
「何えらそうに言ってんのさ」
さっきまでの少し重い空気は消え、いつもみたいに甘い空気。
「シリウス、」
「ん?」
「誕生日おめでとう」
これからも、私の傍に居てね。
そして、私だけのシリウスでいてね。
恥ずかしいから本人には言わないけど(笑)
END
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