お菓子と君と
♪〜♪〜
今日はハロウィン!!
この日のために2週間前から甘いのも我慢して
リーマスからの甘い誘惑も我慢してきたの!
今日はたかる…間違えた食べるぞー!!
お菓子と君と
朝から鼻歌なんて歌いながら談話室に行くと、そこにはリーマスがすでに居た。
彼とは甘いもの同盟を結んでいて、2人でよくお茶する仲なの。
「リーマスっ!!trick or treat!」
「ん、はい。ぱふぇ」
そう言って渡されたのはこの間ハニーデュークスで新しく発売されたベリーフレーバーのチョコレート。
「やったぁあ!これまだ食べてなかったんだ!!ありがとう、リーマス」
「ぱふぇも。trick or treat」
「もちろんtreat!」
言いながら渡したのはこれまたハニーデュークスの新商品のかぼちゃマフィン。
程よい甘みから早くも私のお気に入り。
「ありがとう」
周りに花が咲きそうなくらい素敵な笑顔をくれたリーマスに、近くにたまたまいた後輩の子が倒れたような音がした。
2人でお互いにもらったものを食べ終えたころ、未だ眠そうにシリウスが降りてきた。
「シリウスーっおはよー」
「ん…はよ」
低血圧らしいシリウスは、寝起きがほんと色っぽい。
いや、ただでさえイケメンなのに、今の状態は彼女として気が気ではない。
「ほら、シリウス。しゃんとしなきゃ」
ソファーから立ち上がり、シリウスの元に少し小走りで行くと、いきなり抱きしめられた。
「…甘ったるい匂いがする…」
私の首元に顔を埋め、犬のように匂いを嗅ぐシリウスの頭をポンポンと撫でた。
「さっきリーマスとお菓子食べてたからね」
そう言って笑えば、「ふーん…」と少し機嫌を損ねたように返事をした。
「あっ!シリウスっtrick or treat!!」
「ああ…treat」
そう言って幾つかの綺麗な包み紙に包まれたキャンディをくれた。
…持ってたのか…意外だ…。
なんて少し悪戯しようと思って準備していたものを思って残念に思っていたら、シリウスがなんか嫌な笑い方をした。「で、ぱふぇ?trick and treat?」
「え、…あっ!」
「それは俺が今やったやつだろ」
勿論、シリウスにもらったの以外にお菓子なんてなくて、なんだか嵌められた気分になった…。
trick and treat
(絶対シリウスわかってて言ったでしょ!!)
(お前がリーマスにベタベタしてっからだよ)
2011.Halloween
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