「ったく、あのろくでなし野郎!」


そうぶつくさ話す赤髪の少女。
その少女はおかしなことに周りが何も動いてない中歩いていた。


「大体、此れだけの説明でその子が此処に居るとは限らないじゃない!!」


大きな独り言を話しても、その子の周りは微動だにしない。
羽ばたいてるはずの鳥も、流れてるはずの水も全て止まっている。


「あ!!」


少女がそれを見つけると、ようやく世界は動きだした。


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