00



『おにいさま、すごーい!』


『ボクにできないはずがないだろ』


『…おにいさま、こえ、ふるえてるよ』


『うるさいっ!』


あの頃は、ただ私が遅れてるだけだと思ってた。
…似てなくても、ちゃんと私にも魔力があるはずだって。


『カリーナはあぶないからボクのうしろにいればいい』


『わたしだっておにいさまを守れるようになるんだからっ』


世界で唯一、お兄様の片割れなんだから。と。


[*前] | [次#]
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -