いきなりピンチです


…どうしようか。この空気。


固まったままの私と卿。寧ろ、私。
友好的にも行かなさそうだし、なんだかもうすでに泣きそうだ。


「Who are you?Why did you appear here suddenly?」


え、え?
何て言ってるのこの人!
言っておくけど、私の英語スキルは並み以下よ!


「…Avada Kedavra」


「うわっぷ!」


息を吐くように静かに、呪文を吐く卿。
…って、ちょっと待て。
今の死の呪文じゃん!あたし死んで…


「…死んでない」


そう。死んでないのだ。
とりあえず、衝撃はあったものの、何も痛みは無い。


とりあえず、話がわからないのは面倒だな。


そう思い落胆していると、今居る部屋のドアが開いた。


「我が君。何やら不審者が…」


「此奴のことか、ルシウス」


「…そのようです」


えー、なにこれ、日本語に聞こえるよ!
でも口の動きは英語だよ!トリップすげぇ!最初からそうしててくださいなっ



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