やっべ墓穴ほった☆てへぺろ


先程うっかりぺろりんちょしてしまったため、セブブからの視線がより一層強くなりました。
…You元から目つき悪いアルヨ…。余計怖いザンス…。


「…とりあえず、こちらへ」


ルッシーに促されて、私に宛がわれた部屋の窓際にある席に座る。
アンティーク調の素敵なテーブルにぴったりの椅子。さながらお姫様みたいっ。


「…どうぞ」


ルッシーがいつのまにか準備していた紅茶の香りに覚えがあるぞ。


「カモミールのミルクティーね」


そう答えれば驚いた顔をする二人。
私にもそれくらいの教養あるわーい。何て言ったって、都内有数のブルジョア学園に通っていたんだからね!!


「リラクゼーション効果のあるカモミールをご用意させていただきました。まさかお分かりになるとは思ってもみませんでしたが…」


「要するに安心してぺろりんちょしちゃえよこのヤローってことですね。そしてさりげなく乏された私って…」


「…貴女は、」


「はいはいルッシー。名前教えたんだから名前で呼んでよねー」


もう失礼しちゃうっ!なんて言うと二ヶ所からため息が聞こえた。
ルッシーはまだしもセブブったら酷くない?


「…今の状況を理解しているのか…?」


小さな声でもこの静かな部屋には丸聞こえているわよ。セブブ。


「状況?いきなり闇陣営の本拠地に現れたこと?それとも今の監禁状態のこと?…ああ、異世界の人間を、警戒している2人のこと?」


そう、最後まで言葉を紡げば、2人の息を吸う姿が見える。
だってそうだよね。普通いきなり現れて、異世界から来ました〜じゃ、信用できないもの。


「なんなら、真実薬を飲んでも構わないよ」


私、やっぱりこの人たちが好きみたいだから、ね。



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