今日も変わりない。
変わろうともしない私にはちょうどいいのかもしれないけれど。
寮を降りて、談話室へと向かう。
「あら名前、おはよう。今日は早いのね?」
パンジーが座っていたソファーから顔を此方に向けて笑う。
「ん、なんだか目が覚めちゃって」
そう言って微笑み返せばパンジーは満足したのか隣に座っているドラコにしなだれかかった。
パンジーとドラコが婚約者なのは、スリザリン寮にいる誰もが知っている。
…そう誰もが。
もちろん私も知ってるし、なんだかんだ言って2人は相思相愛だもの。
でも、でもね。
いつの間にか、私の中の天秤がグラグラ揺れだしたの。
いつだったかな、覚えてないけれど。
ドラコがすごく優しく笑って、私の心配をしてくれたんだ。
それがあたしの始まりだったのかな。
いつの間にか、ドラコへの“好き”が溢れて、気を抜いちゃえば言葉が漏れちゃうくらいに。
でも、ドラコはパンジーの婚約者。
大好きな友達から、その友達の大事な人を奪うだなんて、そんなことできない。
本当、スリザリンらしくないって思うよ。
「どこか気分でも悪いのか?」
パンジーが居なくなってから、ドラコが私の顔を覗き込む。
「大丈夫よ、ドラコ。ありがとう」
いつものように笑えば眉をしかめる彼。
やめて、お願い、気付かないで。
その祈りが届いたのかドラコは少し離れた。
「名前がそういうなら、いいんだ」
何がいいのかわからないまま、背を向け遠ざかるドラコを見つめる。
ああ、どうかどうか。
胸に風をと空気穴、ぶすり。あなたが気付きませんように。
私は恋愛よりも友愛を選ぶ臆病者だから。
なにが書きたいのかわからないまま終わってしまった。
初めてドラコ書いたわりにはドラコ出てこないし、ひろいんなんかネガティブだし。
ドラコはにぶちんなので本当は誰が気になってるのかわかってないんです。
すれ違い恋愛が好き!
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