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 過去×大恋愛=後悔

さようなら

愛する人

もう耐えられなかったの

あの頃は楽しかったなって、本当に思う。

何時からかな…

こうなってしまったのは。

過去×大恋愛=後悔


もうこれで何度目かな?
久しぶりに会った亮から、私が付けていない女物の香水の匂いがするのは。
もう…辛いよ…。
いつまでも許してあげれるほど、私は心広くないし、優しくない。
だから、もうこれで私たちお終いなんだね。


「さようなら」


そっと誰も居ない部屋に呟いて、一通の手紙と貴方と御揃いの指輪をリビングのテーブルに置いて、私は思い出の詰まった部屋を後にした。


隣に居るのが当たり前だと思っていた日々。
絶対、リュカが離れないって、変に思ってたりして、結構遊んでたりした。
それが、こんな結果を招くとは、ちっとも思っていなかった。


「ただいま…」


いつもみたいに0時近くに帰宅。どんなに遅くなっても、いつも“お帰り”って迎えてくれるリュカの姿がない。
寝てるのかな…って思って寝室に行くけど、そこにも彼女の姿はない。


「何処行ったんだよ…」


ボソッとぼやく様に言いながらリビングに入ると、テーブルの上に置いてある手紙と…指輪。
どんな時もリュカが大切そうに填めていた御揃いの…指輪。俺は…仕事の関係上って理由で、あんまり着けたことないけど。


「何だよ…これ…」


指輪を触りながら、折り畳まれている手紙を見て、嫌な考えが頭に浮かんだ。
恐る恐る隣に置いてある手紙をとる。
その手が…微かに震えた。


亮へ

おかえりなさい。
もう、言うことのない言葉だけど。
これからもう会うこともないだろうね。
少なくとも…いつか、いい思い出だったなって思える日まで会うつもりはないよ。
ごめんね。
さようなら

リュカ


それは、最初で最後のリュカからの手紙。
その手紙を握り締め、俺は家を飛び出した。もう…遅いかもしれないけど。
なくしてから君の大切さを知った。
もう離さないから
お願い…帰ってきてくれ…

End



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