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 うらがわ

あなたのその笑顔の裏側
いつか引っ剥がしてくれるわ!


うらがわ


どうも!HERO TVの美男美女に目が無い方リュカです。
職業はこの間まではニーt…げふんげふん。自宅警備員でした。
それが今じゃ…


『ちょっとリュカ!ちゃんとやりなさいよ!』


「わかってるわよ、お姉ちゃん!」


イヤーマイク越しに聞こえるお姉ちゃんの声。
そう、HERO TVのパシりをやっています。
今ちょうどいいとこらしいんだよね、お姉ちゃん曰わく。
私には何時ものようにタイガーとバーナビーが仲違い起こしてるようにしか見えないけどな…。
これが一部のファンには受けるらしい。よくわからないな。
あ、ブルーローズちゃん転けた。マジあのドジっ子可愛い!生足生足!


『あんたのカメラだけブルーローズになってるわよ、バカ!』


「あわわわわ!!」


ついうっかり自分の煩悩に任せてカメラを向けてたわ…でも多分男性ファンにはたまらんと思うよ!

…なんて、そうこうしてるうちにスカイハイさんがいいとこ持って行って逮捕劇終了ー。
あああ、今日もこのあと絶対お説教だわ…。はぁ。


社に戻るとお姉ちゃんが恐ろしい顔で待ってた。
いつものように怒られる…と思いながら近づくと同じようなタイミングでバーナビー、さんも来た。


「あら、バーナビー。どうしたの?」


「いえ、リュカが頑張ってくれたみたいで、今日は評判いいですよ?」


「「え?」」


お姉ちゃんと2人でバーナビーの説明を聞くと、あのブルーローズちゃんの映像が評判よかったらしい。やったね!


「…仕方ないわね」


「やった!」


今日のお咎めは無しになり、テンション高く帰ろうとした…ら、


「ちょっと待ってもらえます?」


「はい?」


バーナビーさんに引き止められて振り向けばいつも通り胡散臭い笑顔。


「このあとお話でもしませんか?」


「えー…」


不満を隠せずうっかり言葉が漏れる。
それに反応するバーナビーさんが首を傾げた。


「その胡散臭い顔、止めてくれるんならいいですよ」


ニコッと彼の真似をして笑えば、石のように固まる彼。


「それじゃ」


このあと実はメル友の虎徹さんとご飯なんだもんね!

(後日に彼から執拗に誘われるだなんて、思ってもなかった!)



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