◎ ただの変態パイナポー
夜。
心休まり、落ち着いた時間。
それがいつのまにか、私には安らがない時間になっていた。
もちろん、今日も
「くふふ…久々ですね、リュカ」
「…昨晩も居ましたよね、六道さん」
「いやですね、骸って呼んでくださいと言ってるじゃないですか」
不敵な笑みと共にここ数日毎晩現れるパイナップル。…いや六道骸。
獄寺には関わるなって言われているけれど、この人が勝手に現れるからどうしようもない。
「今日は、如何でした?」
こうやって、私に毎日の事を聞いてくるので私もついつい話してしまう。
「…だったのよ」
「相変わらずの非凡っぷりだね、そっちは」
「全くよ」
そう言えば、彼は優しく抱きしめてくれる。
もしかしたら、私はこの時が好きになりかけてるのかもしれない。
「リュカ、少し太りましたか?」
「余計なお世話よ!!」
…訂正。
やっぱり私は此奴が嫌いです。
ただの変態パイナポー
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