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 素直じゃない俺と

いつでも真っ直ぐに伝えるお前が。
少し、羨ましかったのかも知んねぇ。
いや、かなり、羨ましい。


「スクアーロー!」


遠くから呼ぶ声がする。
パタパタと走る姿は、この部署にあっていないような気がするほどに愛らしい…って何言ってるんだ俺ぇぇええ!


「シシシっ、あいつなんか頭おかしいみたいだからさ、王子と遊ぼうよ、リュカ」


「頭おかしいのはあんたでしょう」


叫ぼうとした瞬間に冷めた目でベルフェゴールを見るリュカ。
何時も俺を馬鹿にするからだ、似非王子。


「まぁ、スクアーロも頭おかしいだろうけどね」


「ってヴォォォイッッ!!」


せっかく人が見直したっていうか誉めたっていうか、まぁプラス評価だったのに此奴は…!


「ま、そんなスクアーロが大好きだけれどね!」


「何言ってんだっ!」


恥ずかしい奴だな!


素直じゃない
素直すぎる恋人




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