◎ 素直じゃない俺と
いつでも真っ直ぐに伝えるお前が。
少し、羨ましかったのかも知んねぇ。
いや、かなり、羨ましい。
「スクアーロー!」
遠くから呼ぶ声がする。
パタパタと走る姿は、この部署にあっていないような気がするほどに愛らしい…って何言ってるんだ俺ぇぇええ!
「シシシっ、あいつなんか頭おかしいみたいだからさ、王子と遊ぼうよ、リュカ」
「頭おかしいのはあんたでしょう」
叫ぼうとした瞬間に冷めた目でベルフェゴールを見るリュカ。
何時も俺を馬鹿にするからだ、似非王子。
「まぁ、スクアーロも頭おかしいだろうけどね」
「ってヴォォォイッッ!!」
せっかく人が見直したっていうか誉めたっていうか、まぁプラス評価だったのに此奴は…!
「ま、そんなスクアーロが大好きだけれどね!」
「何言ってんだっ!」
恥ずかしい奴だな!
素直じゃない俺と素直すぎる恋人
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