04
そこから、アルバスは私の手を引き暖炉のほうへ向かった。
其処には見たことも無いような緑色の綺麗な灰があって、私の興味を惹いた。
「フルーパウダーが珍しいかね?」
「ふるーぱうだー?」
「その説明は後でしようかのう。今は移動しなくては…さ、腕に捕まり」
そう言われるままアルバスの腕に捕まる…というよりしがみついた。
未知なる物に対してはやっぱり怖い。
アルバスが粉を振ると同時に唱えた言葉はなんだったか聞き取れなかった。
灰が地面に落ちるのとすぐに私の体は柔らかな暖かさに包まれ、気がついたら見たことも無い部屋だった…。