回る、廻る
01
光が消え、見渡すとそこにあったはずの私の家は消失していた。
自分でも、何が起きたのかはまったくわからない。
ただ、”私”の場所が消えてしまった。それだけ。


「今のは、君の出したものかね?」


不意に背後から人の声が聞こえ、勢いよく振り返った。


「…あなたは?」


「アルバス・ダンブルドア。魔法学校の教師をしておる」


魔法学校…。
あまり実感のわかないことに少し戸惑う。


「…とりあえず、儂に着いてきてもらえんかの?」


半月眼鏡の向こうの瞳が優しく細められ、私はそれに頷いた。


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