回る、廻る
07



「「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」」

「ど・・・独特な、センス・・・・だね・・・っ」

「・・・っ」

私が作ったランタンを見てこれでもかって位に笑うシリウスとジェームズ。
笑わないようにしながらも感想をくれるピーター。
珍しく息ができないくらいに笑ってるリーマス。
なんて失礼な連中だ!!

「そうか、そうか。鈴香はハロウィーンを知らなかったな!」

「それにしては上手に出来た方でしょ・・・!!」

「そうだがそれはないだろ・・・っ」

シリウスに容赦ない言葉を浴びながら心が折れてきた。

「鈴香の地域には、こういう文化は、なかったんだね?」

「笑いすぎよジェームズ。怒りますよ」

「レディにそこまで言われるとは英国紳士の名が廃るってもんだね」

英国紳士、というものをしっかり辞書で引いてきてもらいたい。あとリーマスほんとに息してるのか不安になるくらい笑ってるんだけど、そんなにひどいかしら。

「ピーターくらいだわ。優しさに溢れているの」

「い、いや僕は思ったことを言っただけで・・・」

「いやいや、ワームテール。君もしっかり笑ってたじゃないか」

「ぼ、僕はそんな!」

必死に言い訳をしている横でようやく息が整ってきたリーマス。
どれだけ笑いのツボに入ってたのかしら。

「あー、笑った!すごいね鈴香。とっても前進的!」

ぐっじょぶ!と親指を上げるリーマスにあなたのキャラ崩壊が私には不安です。

「もー!皆して!まったく!!これ、写真撮ってお母様に送るんだからね!」

「おーおー、向こうでも笑いの渦を起こさせる気か」

「何においても、何かしらに初挑戦したらお母様に報告でしょ!」

そう言って私たちのところ以外空気の悪い大広間を抜けて写真を撮ってもらうべく先生のとこまで行った。
そこでも先生は爆笑だったけどね!なんで!!

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