回る、廻る
03
セブルスに紹介してもらった本は難解に思っていた魔法薬学も、理論から書いてあったため理解がしやすく、私にぴったりだった。
こういうとこ、よく見てるな。なんて感心しつつもっと他人に関心持てばいいのに、なんて思いながら文献を読み進める。

こうやって過ごす時間は好きだ。
シリウスはこうやって一緒に本を読むこともなかったけど、レギュラスとはよく過ごした。
そう思うとレギュラスが恋しくなる。もうホームシックかな。なんて思ったりして。

「あれ、鈴香」

「リーマス、どうしたの?」

「ジェーマスたちがまた悪戯してるみたいだからね。別行動」

そう言って苦笑するリーマスに申し訳ないような、どうしようもないなアホたち。って思った。周りを巻き込むなって毎回思うけど。

「今回は何しでかしたの」

「今回は確かね−−」

しょうがなさそうにシリウスとジェームズの悪戯を話しをするリーマスと一緒に苦笑しながら聞いてた。

「いつも大変ね。あの子らの面倒を見るのは」

「いやいや、慣れてきたよ」

「リーマス、お母さんみたい」

「僕もそう思ってた」
そう言って小さく二人で笑いあった。


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テーマ「人外ファンタジー」
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