回る、廻る
13
スリザリンのテーブルに着けば、歓迎してくれる先輩たち。
中には、私とシリウスとの関係を知ってわざとか知らずなのかはわからないけど、グリフィンドールへ行った兄のことを蔑んだように喋る人もいた。


(これなら、グリフィンドールのほうがましだったかも…)


そう思ったのは、仕方ないことで、対極の位置にある向こうのテーブルは活気があって楽しそうだ。
それに比べてこっちは、陰湿というか何というか…暗い空気が漂っている。


「スネイプ・セブルス」


(あ…)


今呼ばれた人は、さっきぶつかってしまったあの人で。
初対面なのに、ついつい視界に入れてしまう。


「スリザリン!」


そう叫ぶ帽子に、こちらのテーブルの面々は、拍手喝采、とも言えるような喜び方をしていた。


「今年は優秀そうなのが多いな」


そう言って私に笑いかけてくる先輩に、曖昧に笑って返した。

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