回る、廻る
09
あれから、無事に大きなお城に着いたころには心身ともに疲れていた。
…おもにピーターが。


シリウスとジェームズはけっこう平気みたいだったけど、私とリーマスは少し疲れた顔をしていた。


「新入生の皆さんお静かに」


ざわざわと落ち着きのない私たち新入生にかかる声。
目の前には女性の先生らしき人が立っていた。


「さて皆さん。これから中で組み分けの儀式を執り行います」


そう言って先生が説明をしだしたとたん、顔の色が悪くなるシリウス。
でもそれはきっと、そこまでわかるかどうかぎりぎりのラインの変化ではあったけども。


「シリウス?」


そう尋ねれ場こちらにちらりと視線をむけ、なんでもない。と言うように首を横に振る。
本人がそういう以上、首を突っ込んでとやかく言うわけにもいかず、私は視線を外した。



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