回る、廻る
06


「お、もう大丈夫なのか?」


列車を降りるとそこには3人が居て、私達を待ってくれていたようだ。
少しそのことが嬉しいような、照れくさいような、そんな気持ちが混ざった。


「なんだ、お前ら居たのか」


「鈴香とシリウスを放って行けないからね」


当たり前のようにいうリーマスに頷いているピーターが嬉しくて、シリウスと繋いでた手を離して彼らのところに走った。


「ありがとう、皆。待たせてしまってごめんなさい」


「い、いいんだよ!僕たちが、そうしたかったんだから…」


「ふふ、ありがとう。ピーター」


お礼を言えば全力で首を横に振るピーターが可愛くて、つい笑みがこぼれる。


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -