03
3人で話をしていたら、コンパートメントのドアが開いた。
その方を見ると、眼鏡の男の子と、少し気の弱そうな男の子。
「やあ。ここ空いてるかい?ほかは何処もいっぱいでね、困っているんだ」
「ここも少し狭いかもしれないけれど…」
眼鏡の子の問いかけに優しく答えるリーマス。
「シリウス、アナタも少しはリーマス見習ったら?」
「どういう意味だよ鈴香」
「そのまんまの意味よ」
「「…ぷっ!」」
シリウスと話をしていると、後から来た二人が笑いだした。
「あはは!君結構言うね!僕はジェームズ!よろしく!」
「あ、ピーター・ぺティグリューだよ。よ、よろしくね」
2人の紹介を聞いて、私達も各々自己紹介したけれど、シリウスは少し拗ねたような、そんな感じだった。
「「あははは!!」」
そんなシリウスを見て、また皆で笑う。
駅に着くまで、それの繰り返しだった。