回る、廻る
18
…というか、兄さんってことは、


「シリウス・ブラックだ。母さんに話は聞いている」


よろしく、そう呟く彼に私も言葉を返した。


「さっきも言ったけれど、鈴香です。よろしくお願いします、シリウスさん」


「同い年だろ?シリウスでいい。それに、言葉も堅いな」


「わかったわ、シリウス」


「ああ」


そう会話していると不意にレギュラスが視界に入った。
その表情はどことなく不満そうで、無意識に笑みがこぼれた。


「なんですか」


「いえ、可愛いなって思って」


「なっ…!!」


それから、お母様に呼ばれるまで顔を赤くするレギュラスを、私とシリウスでからかい続けた。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -