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それから、レギュラスと一緒に私の部屋に入り、横になることにした。
「僕は隣に居ますから、何かあったら言ってください」
「ありがとう、レギュラス。助かったわ」
「いえ、姉さんのためですから」
少し照れたのか、顔を赤くするレギュラスに可愛い、なん思ってしまい、無意識に頭を撫でた。
すると、耳まで真っ赤にして、手を払おうか如何しようか悩んでいる姿が、愛らしくてついつい笑みがこぼれる。
「笑ってないで、早く寝てください!」
「ふふ…レギュラスに怒られたくないからね」
手を離すと、ほっとしたような、でも少し寂しそうな表情をして、レギュラスは離れた。
「おやすみなさい、姉さん。また後で」
「えぇ、また、後で」
優しく閉められた扉を見つめ、私は眠りに就いた。