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「私はね、陰陽師っていうものの血筋なんだ。これはその能力」
「陰陽、師…。日本の魔法使いみたいなものですか?」
「うん、近いかな。この子達は私が小さい頃に初めて召喚した使い魔なんだ」
不思議そうに双子を見るレギュラスに、兄貴分の廉がレギュラスに言った。
『主が仲良くしろっていうからしてやるんだからな!』
「…姉さん、コイツ本当にただの使い魔なんですか」
にっこり笑って肯定すると、レギュラスは小さく息を吐いた。
まぁ、廉は慣れたらとてもいい子なんだけれどね。
「このことを父上たちは知っているのですか?」
「あー…言ってないかも、ね」
そう答えると、レギュラスは立ち上がった。
「なら、教えてあげないとですね」
そういうレギュラスの顔は少しいきいきしていて、とても可愛らしかった。