◎地上の契りは/涼様 この度は空葬浪漫七月の御題への提出、誠に有難う御座います。 地上の契りは、読ませて頂きました。 七夕という悲恋から戦争ネタというのは、私も案に挙がったこともありスンナリと同感することが出来ました。 ただ、この作品で珍しかったのはストーリーの主人公たちが日本と敵対する国の人、ということでしょうか。 作品上では明記していなかったのですが、舞台は第二次世界大戦中の朝鮮半島だとお見受けします。 出兵する旦那さんを引き留める女性の想いを軸に書かれた作品でした。 「行かないで」と必死な女性の想いが切々と描写されているのですが、まず私が思ったことは「ああ、一緒なんだなぁ」ということでした。 “戦争”となると、どうしても自国のことを第一に考えてしまうのが仕方のないことだと思います。 かくいう私とて、第二次世界大戦というと、原爆や沖縄地上戦、神風特攻隊と日本中心のことばかり思ってしまいますが、つらかったのはどこの国の人も同じだということ。 第二次世界大戦で朝鮮側は戦勝国となりますが、誰かの尊い命が奪われたことにはどの国でも変わらないことです。 改めて命の大切さ(自国だけではなく、世界中の)を気付かされた作品でした。 有難う御座いました。 またの提出を、お待ちしております。 八月九日 空葬浪漫/管理人 08/09 13:01 mae top tugi |