※ジェイドさんと守秘義務ゆるゆる。

「一人前になるには、いろんな世界を旅して修行しなくちゃいけないんだー」
「ほぉ。その中には、僕たちの故郷のような海の世界もありますか?」」
「あるよ! その世界の秩序を守らないといけないから、海の世界なら魔法で魚になるし、動物しかいない世界なら獣になるよ」
「海の世界で、魚になるんですか」
「うん」
「海の世界で、魚になるんですか」
「うん……」
「海の世界で、魚になるんですか」
「ヒェ」



※ジェイドさんの海の恋愛事情捏造講座

「海の世界はとても厳しいので、強くないと生きのびられないんです」
「そうなんだー」
「そのため人魚の世界では、雌も雄も強い個体に惹かれるんですよ」
「そうなんだー」
「海は広く、そもそも人魚は人口が少ないので、なかなか理想の相手に会えない上に、競争率が高くって。恋をするのも一苦労です」
「そうなんだー」
「ですから、今は稚魚であろうと、気に入ったのであれば手に入れておかないと、と思いまして」
「ちぎょ?」
「数年なら、まぁ正直辛いですが待ちましょう。その間にもできることはありますし」
「???」
「僕たち、仲良くやっていきましょうね」
「……? うん!」



※ジェイドさんが絶対逃がさないマン

「世界の光を守るキーブレード使いですか。素晴らしいですね」
「えへへ」
「では、僕のことも守ってくれますか」
「もちろん、いいよ!」
「良かった。実は僕、貴方のことが好きなんです。貴方が異世界に帰ってしまったらきっと生きていけません。悲しすぎて食事も喉を通らなくなって、最終的に餓死してしまいます」
「エッ? 死?」
「僕を守ってくれると言いましたよね?」
「ぅ。言った……けど、それは……」
「しくしく。ひどいです。嘘だったのですか? ついさっきの自分の発言に責任を持てない方が世界を守るなんてできるのでしょうか」
「嘘じゃないよ。でも」
「あぁ、よかった。では、ずっとここにいると約束してください。アズールに頼んで契約書も用意しましょうね」
「大丈夫だよ、別の世界に行っても、心は繋がってるから」
「そんなあやふやな言葉で僕が誤魔化されるとでも?」
「ジェイド、怖い」
「どうしたって僕が貴方いついていけないのだから、貴方がここにいるべきです。いつまでも一緒にいましょう」
「えっ、アッ……テラ、アクア、ヴェン、ユウグリムー!」
「おやおや。まずは僕の前で他の男の名を叫んだりしないように、しっかり躾けなければ」





R2.9.13


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