「俺ね、赤ちんの為なら死ねるよ」

紫原はそう言った。その表情は普段の表情より、微かに微笑んでいて何だかぞくりと見てはいけないものを見た気がしてしまう。しかし彼も表情の変化があまり見られない人の一人だった為にそれを気づかれずに「そうですか」とまるで受け流すように答えたがそれを聞くまでも無く赤司に呼ばれたという一言で今まで話していた友人に見向きもせずに行ってしまう。その背中を見ながら黒子はああ何でこんな話になってしまったのか、と考えたが確か昨晩彼が読んだ小説の話を紫原にした事からだった。確かその中の人物一人がある男性に絶対的な信頼を寄せていて「貴方の為なら為なら死ねる」と言って本当に死んでしまうという話だったか。そういえばその男性の方も何か似たような事を言っていたような気がするが、昨晩非常に眠く、半分寝た状態のまま読んでいた為に黒子はどうしてもそれが思い出せなくてもやもやしている。という話を紫原としていた。それでまあ、あの台詞を言われた衝撃を黒子は確かに受けつつもそれを忘れよう、とバスケの練習を再開した。



「紫原の為に俺は死ねないな」

赤司は確かにそう言った。その表情は確かに微笑んでいるはずなのに目が笑っていない。デジャヴを感じつつも黒子はそうですかと再び受け流すように答えた。

飽き


むっくんは赤司様絶対の為に赤司様の為に死のうとできるくらいに赤ちんが全て(=赤ちんがいない世界とか生きる意味なくね?思考)なのを知って紫原の為に俺は死ねないぜ!的な話がかきたかった秋田




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