拍手の数だけ

ふと、目を覚ます。

私は、今もあなたの腕の中で、温もりを感じながら寝てしまっていたのね。

「気がついたのか?」

優しく声をかけられて、少しだけ腰を揺らされると、

ジュン・・・

とした疼きが腰から背中にかけて駆け抜ける。

「ひゃんっ!!」

反射で、背中が仰け反る。

「やだ、も・・・無理です・・・。」

「自分だけ悦くなって気を失っておいて、俺にはお預けをくわせるのか?」

「そんな・・・、でも、もう本当に・・・」

弱々しく答える私の言葉なんか耳に入っていないようで、ゆっくりと侵入している凶悪な棒を抜き差しする土方さん・・・。

「言っただろう、拍手の数だけお前にぶち込むって・・・。」

色気の欠片も無い言葉を、色気を振り乱す表情で紡いでくる・・・。

あなたのそんな表情に私が弱いのを知っていて、やっているんですよね・・・?

潤んで惚けた様な瞳に、苦しさが滲み出ている・・・。

私の中で苦しんでいるあなたに、体中が熱く反応する。

「下の口は、嫌がってないぞ・・・。」

「っふ・・・ぁ、んんっ」

「拍手に感謝しなきゃな・・・。」

そう囁くと、抽挿の速度を速めながら、私に口付けをしてくれる。





薄桜鬼  二次   土方歳三

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