こう
せい!



「やだ、レギュ」

恥ずかしさからかシーツに顔を埋めるように包まった柔らかな肢体に手を伸ばす。
繋がっては居ないものの、お互いに一度は果て合わせている。
ただ若さというのは恐ろしいもので、欲しい時というのは貪欲な底なし沼のように求めてしまうものだ。
白い布の掴み所を見つけて、いっそ破く勢いでそれを一気に引き剥がした。
小さな悲鳴を上げて、先輩はうつ伏せの状態で丸くなる。

「ここまでしてそれは無いでしょう。」

身体には一糸纏わぬ姿なのに顔だけ枕で隠していやいやと頭を振る先輩が何だか愛おしいくて、つい、意地悪いことを思ってしまった。
火照った桃尻へ軽く爪を立てるように、揉みしだく。
そのまま背後を取り、腰を持ち上げて獣のような格好にして肩胛骨まで撫であげると驚いたのか肩がびくんと跳ねてようやく顔から枕が外れた。

「後ろからは、嫌だ」

体制が悪いのか肩越しに視線だけがこちらに向けられるその目には不安さが色濃く写っていた。
そのまま再び身体を丸めてしまえばそれ以上の行為には及べないというのに、何かの暗示に掛かっているかの如く頭を伏せ腰を高く上げた格好を保ったままでいる。
普段からは考えられない慄きに嗜虐心が擽られた。
少し乱暴に秘部を弄り、乾いていないことを確認して軽い振動を与える。

「ああ、顔が見えないからとか抱き締めれないからとかそんな女の子な理由ですか。」
「いっ・・・!」

思ってもいない言葉を矢のように飛ばしながら、指で割れ目を広げてそのまま一気に挿入した。
開いているほうの手で腰を掴んでゆっくりと穿つ。
肉壁を抉じ開けるように奥まで到達すると、鼓動にも似た筋肉の収縮が重低く自身を包んだ。

「生憎ですけど、今は先輩の顔なんて見たくありません。」
「や、あ」

此方からはよく見える先輩の顔に、目に、涙が浮かんでるのが見えて口元が釣り上がる。

「何が嫌なんですか。しっかり根元まで咥え込んでる癖に。」
「せ、中・・・見な、っで!」

後ろから覆い被さるように肌を密着させて伸ばし始めた黒髪をくしゃりと掴んで耳をあらわにさせると軟骨の部分を抓り、そのまま目を塞ぐ。

「ああ、コンプレックスとか言ってましたね。何がそんなに気に喰わないのか知りませんけど。」

首筋に軽く噛み付き舌を背中に這わせた。
普段から行為に及んでも着衣でするのが殆どで、オフホワイトの布地にルビーの欠片が散りばめられたような背の部分の肌は、片手で数える程しか見ていない。
皮膚病の一種らしく本人は見るのを嫌がるが、俺は美しいと思う。
口付けて吸い上げ、幾つかの痕を残した。元々ある赤には叶わないけれど。

「ひゃ・・・う!」
「綺麗ですよ、」

視界を覆っていた手で顔を挙げ、泣き顔を間近で観察する。涙を浮かべた目が赤くなっていた。

「れ、ぐ」

涎で濡れた唇が、いやらしくて、続きを待つ前に塞いだ。























































20110720
久しぶりに書いたと思ったらエロですか。
何だか性行為のね。美しいものを書きたかったんだが。玉砕した。
明日はオナニーの日だよ!←

ヒロインは多分シャワーに入っててベラとシシーに「あら素敵な背中のアクセサリーね」とか言われるに違いない。そうであって欲しい。ブラック家の美的観念は同じなのね的な。
U子

せい
こう!
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