「おせーよ」 入り口付近には既に三人がいて、ヒメコが最後だった。 「すまんすまん色々見とったら遅なってもーた」 「お前だけなんか荷物多くねえか?」 「ああ、小物入れとか買ったんよ」 「ハロウィン忘れてないか?」 「選び切れへんくてな、結局帽子だけにしてん」 「なんだお前!あんだけ騒いどいて急に冷めたな!」 「あ、アタシも帽子しか買ってない…」 「なんで!?」 「なんか恥ずかしいじゃない?」 「そういうアンタは何買ったん?」 ヒメコはボッスンの袋を覗いた。 「魔女の衣装…」 『315円のヤツか』 「なんやアンタ意外と乗り気やったんか」 「うるせー!なんでお前ら帽子だけなんだよ!あのやる気はどうしたんだよ」 『ちなみにオレも帽子だけだ』 「ボッスンだけやな気合い入っとんの」 「オレの貴重な315円返せー!」 Witch ← |