店内に入ると、すぐ目についたのは目的であるオレンジを基調とした装飾のコーナーだった。 「魔女の帽子ばっかやな」 「だからもうみんな魔女でいいだろうよ」 「せやなーボッスン金あらへんもんな」 「奢ってくれてもいいのによー」 「じゃあアタシが、」 「アカン!サーヤが払うことないで」 「そう?」 「せや、アイツきっとなんかくだらんもん買って金使ったに決まっとる」 「今月はまだ小遣い貰ってないだけだ!」 「今月もう終わりやで?」 「う、うるせー!」 「はいはいくだらんもん買ったんやなー」 「あ、見てこれ可愛い」 「ホンマやなあ!ちょおこれ買おかな!」 『普通に選ぶより、各自525円以内で考えるのはどうだ』 「おお!」 「それ面白そうやな!」 「センスが問われるね」 「じゃあ、買い終わったら入り口んとこ集合や!」 →30分後 |