「ちょおこれ簡易過ぎひん?地味ちゃう?もっとこう、クオリティの高い感じのヤツあるやん」 部室には、黒い布を羽織り三角帽を被ったヒメコと、オレンジのTシャツのボッスン、眼帯をしたスイッチがいた。 「なんかもう可哀想過ぎるやん何このコスチューム!スイッチに至っては何か分からへんし」 『伊達政宗、クローム髑髏、イゴール・ネイガウス、柳生九兵衛、シエル・ファントムハイヴあたりだろうか』 「何の呪文やねん」 「クオリティの高いコスチュームなんか用意する部費ねーだろ。だいたいどこにハロウィンパーティーする部活があんだよ」 「ここにあるやろ!ちょおもう買いに行こ!数千円とかで買えるやろ!な!」 「なんでおめーはそんなにテンション高えんだ…」 『オラわくわくすっぞ!』 「てめーも乗り気か!」 →「ええからはよ行こうや!」 →「言っとくけどオレそんな金ねーからな!」 |