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風邪
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「ん…」
目を覚まし、薄目に時計を見れば19時を少し回ったところだった。
頭痛と寒さを堪えながら机の上に置いておいた清涼飲料水に手を伸ばそうとした。
「なんやこれ」
机の上にはペロキャンの束とかごに入った沢山の果物があった。
「こんな大袈裟な病気ちゃうねんけど」
よく見るとそれにはヒメコ姐さん江と印刷された紙が貼り付いていた。
「モモカか…」
忙しい筈なのに一体どこから風邪の情報を得たのだろうか。
「メールしとこ…」
携帯をどこにやったかと鞄を漁る。
コンコン
「ヒメー」
ドアの向こうからおかんの声がした。
「お粥持ってきたでー」
「なあ、これ」
机の上の見舞いの品を指差す。
「ああ、なんか見慣れへん女の子達3人が持って来たんよ。誰かに頼まれたー言うとったで」
「アイツらか」
どうやらモモカが直接来たわけじゃないらしい。
「おかんこれからコンビニ行こう思っててんけどアンタなんかいるもんあるか?」
「せやなー…じゃあ、アイス」
「安いのん適当に買うてくんで?」
「お粥食べて待っとるわ」
「ほんじゃまあ、行ってくるわー」
「はいよー」
おかんが出ていった後、三人とモモカにお礼のメールを打ちながらお粥を食べた
end
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