イヤじゃないけど


「すっかり遅くなっちまったなー」

『ボッスン、あそこ』

上履きから靴に履き替え外に出れば安形と椿がいた。

「おほっまだいたのかお前ら」

「おい椿、ちゃんと見回りしたのかよ?生徒が残ってないかちゃんと確認しなきゃダメなんじゃねーの?」

「下駄箱に靴は無かったぞ」

「な…」

『今日は倉庫の片付けだったからな』

「言うなよスイッチ!」

「貴様!」

「かっかっか。喧嘩するほど仲が良いってか?」

「どこ見て言ってんだよ!仲良くねえよ!」

「構って欲しくて悪態つくんだろ?」

「ちげーよ!バーカバーカ!」

『分かりやすいなw』

「つかお前なんでオレの隣歩いてんだよ離れろよ」

「先に歩いていたのはボクだ。貴様が離れろ」

「そんなの関係ねえよ!いいからお前あっちの門から出てけよ」

「ボクはこっちの門から出た方が近いんだ」

「よし、じゃあオレと笛吹が離れるからお前ら二人で帰れ」

「何言ってるんですか!会長!」

「何言ってんだ安形!」

『さらば、ボッスン』

「おい待てスイッチ!」


『そんなに二人が嫌ならおとなしく並んで歩けばいいだろう。でなければオレはあっちから帰るぞ』


「…しょーがねえな」

「…仕方ない」




イヤじゃないけど
(なんとなく、)






- 8 -
prev next



TOP
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -