ごちそうさま 「サスケは今日も遅いなあ…」 給食の時間が終わろうというのにサスケの皿にはまだ食べ物が残っていた。 既に食べ終わり室内で遊んでいる児童にごちそうさまをさせ一先ず給食の時間に区切りをつけた。 「ピーマンが泣いてるぞ?」 その前にサスケが泣きそうな気もしなくはないがコイツはなんだかんだで完食するのだ。 「ハンバーグと一緒に食べれば大丈夫だって!な?」 サスケの口元にピーマンとハンバーグを乗せたスプーンを近付けるがフルフルと首を横に振り拒否をする。 「お兄ちゃん呼んで食べてもらうか?」 首を横に振る。 プライドなのか遠慮なのか意地なのか。 どうやら決意したらしいサスケは机の端にあったお茶を手元に置き、オレの右手にあるスプーンを取った。 数回口を動かしある程度崩れたところでお茶を流し込む。 普段ならよく噛んで食べなさいと注意をするがここは見逃した。 「よし、食ったな!えらいぞ!」 頭を撫でてやればピーマンの不味さからか少し困ったような表情でふにゃっと笑った。 ごちそうさまでした |