朝の緊急会議



「あれ?もうみんな来てたの?」

「おはようございます、榛葉さん」

今日は朝から緊急会議だ。

「そういえば、今日は会長と一緒ではないんですね」

「ああ、うん。寝坊したみたいだから先に来ちゃった」

「会長が泣きますよ…」

案の定というかなんというか、勢い良くドアが開いた。

「ミチルー!!」

「うるさい…」

「何で先行くんだよ!」

「安形が寝坊するからでしょ」

「もう少しくらい待てよ」

「充分待ったよ」

「じゃあ、おはようのチュー」

「ここで?」

「ここで」

「…しょうがないなあ」

榛葉さんは会長との距離を縮めて頬に口づけた。

「口にしろよ」

そう言って今度は会長から榛葉さんの唇にキスをした。

「ん…おはよう安形」

「おう。ミチルのおかげで今日もいい1日になりそうだわ」

「それはよかった」

「でもやっぱねみーんだよな…よし、もう一回寝るわ。ミチル、膝枕」

「もう…しょうがないなあ…」

「会議始めても宜しいでしょうか」

「あ…」

「いいぜーオレここで話聞くわ」

「会長!」

「かっかっか!冗談冗談」

そう言って会長はソファーから離れ、席についた。

「ミチル、お前オレの膝座れ」

「いい加減にしてください会長!」

「分かった分かった」

反省の色が窺えたわけではないが、時間も無かったので会議を始めることにした。

「…では、会議を始めます」





朝の緊急会議





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