| side キリヒメ 「加藤やん！何しとん、掃除中ちゃうんか？」 「アンタに関係ねーよ」 「サボったらアカンでー」 「そういうアンタも俺に油売ってる暇あんのかよ」 「アタシはゴミ捨ての帰りや」 「じゃあ早く教室戻った方がいいんじゃねーか？」 「ええねんええねん。ちょっとくらい遅なっても大丈夫や」 「人にサボるなとか言ったくせに自分がサボるのか」 「休憩や休憩！ちょおそこのベンチ行こ」 「俺はいい」 「えーなんでやー１人で座っとっても楽しくないやんかー」 「休憩じゃねーのかよ」 「喋りながら休憩や。しかしアレやな、アンタなんでそんな頭にしたん？」 「頭？」 「髪の毛や、髪の毛。一年生やのに、目立つやろ？」 「別に。つか、あんたも同じようなもんだろ」 「…なんや、そんなこと言われたら何も返せへんやん」 「あ、」 「なんや」 「あそこ」 「どこ？…あ、ボッスンや！おーい、ボッスーン！」 「会長！」 「なんや椿も一緒かいな！お、こっち気付いたみたいやで」 「会長ー！藤崎に何かされませんでしたかー！」 「なんやボッスン、弟と一緒かー仲ええなあ！」 「ちょおボッスン達んとこ行こうや！瞬間移動とか出来るんやろ？」 「は？」 「ほら、はよせな椿ボッスンにちょっかい出されるでー」 「チッ仕方ねーなー」 「え、ちょ、何しとん何しとん！」 「アンタが瞬間移動しろって言ったんだろ」 「せやからなんでアタシお姫様抱っこされとるん！？」 「こうしないと移動出来ない」 「わけわかれへんな！もうええ、はよ移動せえ！」 |