∵ バースデーミニライブ

モモカ





ファンと過ごす誕生日もいいと思うんだ。
だけどやっぱり仲の良い人達と過ごしたかったなんて贅沢なのかな…



バースデーライブをするのは今回が初めてだ。
数ヶ月前に出したCDにこのライブの応募抽選券が封入されていたのだ。




客席でサイリウムが揺れていて、曲が終わると共に歓声が上がった。こうして舞台に上がることはまだ慣れていないけれど、嬉しいことに変わりはない。

「今日は来てくれてありがとー!」
会場を見渡してみれば、ライブや握手会などによく来てくれる人たちの顔が見えた。
ライトが強いとさすがに見にくいけれど、客席は意外と見える。

MCで最近あったことを話してみたり、簡単な質問を投げかけてみたりする。
普段人と話す時と同じような距離感を感じて貰えるように心掛けている。

「じゃあ、自分も今日誕生日だよーって人いるかなー?」

はーい、と手を挙げている人が1人いた。
「ホント?いくつになるんだい?」
誕生日だというその人は精一杯の大声で年齢を答えた。
「同い年?すごいねー!」

「祝われるのはモモカもだぜ!」
どこからか響いた声は聞き覚えのある人の声で、気付けばバースデーソングを歌いながら上手からワゴンでケーキを運ぶ3人がいた。
それに合わせるように客席からも歌が聞こえた。

「びっくりしたやろ?スイッチがマネージャーさんから聞いたんやて。モモカが寂しがっとるって」
上手袖にいるマネージャーさんをチラ見した。

『どうもー!モモカの友達でーす!』

「ほらモモカ、ローソク消し」
言われるがままにローソクに息を吹きかける。

「せーの!」

\誕生日、おめでとう!/



バースデーミニライブ

「大切なファンのみんなと、大切なダチに一緒に祝って貰えるなんて、すっごく嬉しいよ!ありがとう!」

2012.07.03


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