∵ 誕生日まであと4日





「ボク的には超絶美少女に御奉仕してもらえれば充分だね」

校門のところで偶然小田倉を見つけたからスイッチについて聞いていた。
「いやアンタの誕生日ちゃうねんけど」
「それこそキミがコスプレでもしたらいいんじゃないかな」
「あ?」
「ヒメコ、手は出すなよ?」
「まあスタイルは申し分ないだろうけど笛吹氏好みではないだろうね。クスッ」
「なあボッスンよ、足なら出してもええか?」
「そういう問題じゃねえよ!」
「コイツホンマイライラすんねん」

「で、スイッチの欲しがってる物はなんだ?」
「笛吹氏は欲しい物は自分で手に入れたい派だと思うよ」

「あ?」
「そういやスイッチ、モモカのサイン入りのやつとかも直接本人から貰ったわけちゃうかったもんな」
「そうだなー…」

「じゃあ、ボクは帰らせて貰うよ」
「ん?ああ、引き止めて悪かったな」


小田倉は少し早足で校門を出ていった。

「なあ、スイッチ何あげても喜ぶんちゃう?」
「は?」
「いっつもガラクタ漁っとるやん」
「だからって…例えばお前の作ったヨレヨレの折り鶴あげて喜ぶと思うか?」
「失礼やなお前!」
「じゃあお前ヨレヨレでぐしゃぐしゃな折り鶴貰って嬉しいのかよ」
「そりゃまあ嬉しくないわな」
「だろ?でもまあ…それなりのもんで心こもってりゃいいんだろ。プレゼントって」
「それが難しいんやけどな」



誕生日まであと4日


2012.02.26

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