∵ ケーキ戦争

旧生徒会男子





「椿!顔突っ込め!」
「なんでですか!」

安形に呼び出されて生徒会室に来てみれば、机の上にはたくさんのホールケーキが並べられていて、椿ちゃんが遊ばれていた。

「今どきのギャルはみんな顔面ケーキだらけだぞ!」
「絵面がシュールだよ安形…」
「ほらミチルもいけ!」
「いや、オレはやめとくよ。髪崩れるし」

「お前らノリ悪ぃな」
「安形一人でやってなよ」
「なんだミチルこのやろう!」

冷たく言い放った瞬間、安形が片手に持っていたホールケーキがこっちに向かってきた。
「うっ…!」
顔に当たったケーキは重力に従って下に落ちた。

「さすがのお前でもひでえ顔だな!」
「大丈夫ですか!榛葉さん!」

とりあえず目元のクリームを指で払い、なんとか目を開けた。
「ありがとう椿ちゃん」
椿ちゃんからティッシュを受け取り顔全体を拭いた。

「まったく、安形のせいで制服までケーキだらけじゃないか!」
「かっかっか!よし分かったオレが舐めてやる」
「なんでだよ!」

机の上にあったケーキを1つ、安形に投げつけた。



ケーキ戦争

2011.12.24

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