∵ スケットサンタ数日前 「サンタのおっちゃんはなんで直接プレゼント渡してくれへんのやろな」 「なんだいきなり」 「もうすぐクリスマスやなー思って、でもサンタからは何も貰えん年やねんなーて」 「まあ、高校生だしな」 「いや一応まだ子どもやし!」 『大人の階段のーぼるー』 「君はまだーシンデレラさ♪」 「なんやお前らいきなり歌いだすなや」 「ほら、ヒメコも一緒に!」 「歌うかぁあ!」 「なんだよ空気読めよ」 「アンタに言われたないわ!それにアタシはそんなお子さまちゃうねん!」 「お前さっき自分は子どもだっつっただろ!」 「それはあれや、精神年齢が高い子どもやねん」 「嘘つけ!じゃあお前いくつまでサンタ信じてたんだよ」 「ええー?いくつやろなー小3くらいちゃう?ボッスンは?」 「オレも多分そのくらい」 『大抵の子供は周りの友達にサンタはいないと告げられるんだろう』 「せやねん!アタシ最初信じられへんかったわ!」 「だよなー。スイッチはやっぱ最初から信じてなかったのか?」 『今でも信じてるぞ』 「嘘つけ!」 『純粋無垢だからな』 「どこがやねん!」 『それより君たちはサンタのプレゼントの配り方の話をしてたんじゃないのか』 「そうやった!で、なんでプレゼント枕元に置くんやと思う?」 「そりゃあ正体隠すためだろ」 「今はそうかもしれへんけど、いっちゃん最初のサンタはなんで枕元に置いたん?そもそもサンタってどういう逸話があるんや?」 「そう言われると分かんねーな」 『煙突から金貨を投げ入れたのが最初じゃないのか?』 「なんで?」 『人助けのためだ』 「おお…!」 「なんやスケット団っぽいな!」 『こんなアバウトな説明で良かったのか』 「よし、オレたちもやろうぜ!」 「は?何を?」 「サンタだよ!オレたちでサンタ!」 「みんなにプレゼントでも配るんか?」 「ああ」 「いやいや無理やろ!さすがに人んち侵入するのはアカンやろ!」 「バカちげーよ」 「ほななんや言うてみ」 「クラスのみんなになんかプレゼントとか」 「おお!ええなあそれ!でも、何あげるんや?」 「あんま金かけらんねーしなぁ…スイッチ何がいいと思う?」 『今期アニメのDVDもしくはBD』 「それおめーが欲しいもんだろ!」 『なんだオレにはくれないのか』 「いやそうじゃなくて!」 「無難にお菓子とかどうや?」 「無難すぎるだろ」 「ほんならクッキーはどや?」 「お前事あるごとにクッキーだな」 『クッキー万能説』 「あげる人によって形変えんねん!ほんなら貰ったほうも喜んでくれるやろ?」 「珍しくヒメコが真面目だ…」 「珍しくってなんやねん!アタシかて真面目な時くらいあるっちゅーねん」 「んじゃまあ、クッキーで決定だな」 スケットサンタ数日前 2011.12.24 |