∵ previous

『今日は榛葉さんの誕生日らしいぞ、ヒメコ』
「なんでアタシに言うねん」
『誕生日ケーキのお礼しなくていいのか?ん?』
「確かにあんな美味しいケーキ食べたん初めてやったけどなあ…」
「お返しはやめとけって!料理のプロにお前の普通レベルの料理食べさせるわけにはいかねーよ!」
「なんかグサグサくるわーそもそもアタシの誕生日ケーキ作ろう言い出したんアンタちゃうんか?」
「お、オレじゃねーよ!ただ神のお告げでだな…」
『ボッスンだな』
「これはボッスンがお返しせなあかんやろ」
『まあまあ。ここは二人でやればいいではないか』
「お前もや!」




「やっぱケーキじゃくどいしクッキーにしねえか?簡単だし」
「せやなあ、ケーキのお返しにケーキもなあ…よし、クッキーにしよ!」

「スイッチ、調理室が空いてる時間は?」
『1、2限目だ』
「よし、じゃあ今から行くか」



『手抜きクッキーなら薄力粉とバターと砂糖があれば出来るな』
「手抜きはアカンて!よっしゃ、ここはアタシが生地つくるわ」
「大丈夫か?」
「アンタらアタシのクッキー食べたことあるやろ?」
「まあ、味は普通にウマかったしな…」

「抹茶ときな粉とココア味も作ろかな」




「よし!形成と焼くんはアンタらに任せたで!」
「任された!」
『イエッサー!』




「出来たー!」
『もう二限目終わるぞ』
「はよラッピングせな!」
『片付けはオレがやる』
「じゃあオレは…」
「ああラッピングアンタのほうがええわな」
「お、おう!」




「三年生の階とかちょっと緊張すんな…」
「ボッスンは地味やから大丈夫や」
「それ喜べねーよ」




「榛葉さんいますかー?」
「ちょ、ボッスン声デカいで!そこは普通その辺の子に聞くやろ!?」
「あ?知らねーよ大体おめー自分で声かけろよな」

「榛葉くんならいないよー」

「え?」
「あれ?」

「そうですかー失礼しましたー」


「なんでいねーんだ?」
「トイレとか?」
「トイレだったらすぐ帰ってくるだろ」
「じゃあ先生に呼ばれたとか?」
「なんで?」
「知らんよ」
「移動教室か?」
「だったらさっきの人居らんはずや」
「まあ、今日中に渡せればいいんだろ」
「せやな、スイッチに片付けさせたままやし、はよ戻ろ!」




2011.10.06

( prev : top : next )
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -